お客から共感してもらう販促術のひとつー女性目線のしなやかさ
すべて手書き、手作り感あるイラストと色鉛筆とサインペンで彩られた紙面。JR九州東京支社が毎月発行する「鉄聞」は。31歳の女性社員が編集長。本来の仕事は経理や庶務などの内勤で、空き時間に鉄聞を書くといいます。
実際に、彼女はイラストレーターでもありませんので、どこか学級新聞のテイストを感じさせてくれます。
この素人感が、素朴で素直で正直な情報として、お客にストレートに届くのでしょう。
当初は、1回限りの予定が、社内外からのリクエストもあり、現在まで14号にまで続いているようです。
なぜこのような人気になっているのでしょうか。
①.彼女の目線で表現している(私はこれが好き。これかわいいと思いませんか。)
②.手書きであるが故に彼女の声をストレートに伝えられる
*これにより、お客と彼女(JR九州)との間に共感が生まれるのです。
お客との共感を生むことは、「勝ち組になる」販促において、大変重要なことです。
彼女が紹介したJR九州の魅力に魅了されたお客は、九州旅行に行ってみたくなると思います。そして、その旅行には必ずJR九州の列車の旅があるのではないでしょうか。
なぜなら、九州旅行の動機付けのきっかけは、彼女の「鉄聞」の手書き情報だったからです。
(日経朝刊/2013年9月14日号「女性面」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
お客から共感を得るにはどうしたらよいでしょうか。 ひとつに、「自己開示」という方法があります。 「私はこう思う」「私はこうした」「私はこうして楽しかった」など、自分の行動や感想を素直に伝えることです。 自分から心を開かなければ、相手(お客)が開いてくれるはずもありません。それも、自分の本当の声でなければ、伝わりません。 一旦、お客との共感関係が生まれると、価格競争に巻き込まれることも、クレームになることも少なくなります。 お客から共感を得ることが、「勝ち組になる」必須条件なのです。 |