ユニクロの強さの原動力「安さ+α」を学ぶ。
日経産業地域研究所の調査によると、ユニクロに満足している点は、「低価格」だけではありませんでした。
「入店しやすい」がトップで、男性81%、女性90%が評価しています。特に女性が入りやすいと高評価していることがわかりました。
女性は、特にファッションにおいては、人の目を気にするものです。安さを全面に出した店舗にはなかなか入れるものではありません。
その点、ここ数年ユニクロは、銀座や表参道などの一等地(写真左)に店舗を出店し、最先端のアンテナショップとして、常に情報発信しています。さらに、複合施設(写真右)や駅ナカにも積極的に出店し、いつでもどこでも買える、便利さもあるのです。
立地に合わせた店舗デザインにも注目です。
目抜き通りの店舗は、全面ガラス張りで、白を基調としています。透明感と清潔感が女性には好まれることと、目抜き通りの他の店舗、ブランド店や老舗店は、重厚感や密閉感を強調しているため、よりユニクロが際立って見えると思います。
複合施設や駅ナカでは、通路に同化しているような一体感を出しています。店舗内商品が一目で分かるように、手前の商品は低めに陳列しているので、歩きながら横を向くとユニクロの商品が一目で分かります。ついで買いしやすい狙いがあると思います。
(日経MJ/2013年8月14日号「消費分析/ユニクロ「安さ+α」強み」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
市中店舗は、立地と店舗デザイン(店構え)が重要です。 こんな当たり前のことですが、できていない店舗がほとんどです。 特に「店構え」は重要です。「店構え」とは、お客が店の前に立った時、お店の商品の価値(価格と背景)が、ほぼ想像できるようでなければなりません。 最初は、お客さまのほとんどが新規客です。 お客も最初は疑心暗鬼のはずです。 そんな不安を取り除き、店の中に入ってもらうためには、「店構え」は重要なのです。 「素材にこだわっていそう」「老舗感たっぷり」「流行の先端をいっていそう」「親しみやすそう」など、お客が店の前に立ったときに想像してもらえることが、「いい店構え」となるわけです。 |