客単価は上昇傾向にあるが、消費者の低価格志向は根強い。
第41回日本の専門店調査(2012年度)で、13年度の客単価見通しを聞いたところ、
12年度に比べて増加する見通しを持つ企業の割合は27.2%にのぼった。
減少する見通しの企業(13.4%)を大きく上回った。
(日経MJ/2013年7月22日号「専門店調査から/客単価」)
この調査により、13年度の見通しに明るさが広がっているようです。商品単価の見通しについても、47.4%の企業が「下げ止まった」と回答しています。実際、ABCマートでは、かかと部分が上げ底になって、足が長く見える「インヒールスニーカー」(下の写真参照)の売れ行きが好調。価格は6,000円程度と通常のスニーカーより約1割程度高いようです。
このように、専門店でも脱デフレの動きを感じているようです。
しかし一方で、消費者の低価格志向については、45.9%の企業が「変わらない」と回答。
逆に「強まっている」とみる企業も25.0%にのぼり、「弱まっている」と答えた企業は、6.7%しかいませんでした。
このことから、長く続いたデフレ不況のしこりは、根深いのではと見ているようです。
大切なことは、消費者の意識の変化を見極めつつ、根付けをどう変えるか、定番商品にどう付加価値を加えるか、慎重な対応が必要だと思います。
まとめ(今日の感動した!)
家電量販店でも、依然としてデジタル製品は価格の下落競争で苦しんでいますが、白物家電は、高性能(省エネ、クリーン、静粛性など)エアコンや冷蔵庫、洗濯機などが、売れているようです。 つまり、正当な付加価値が、脱デフレのキーワードではないでしょうか。 |