消費税増税による減収対策のヒントを無料会員制度のポイント還元に学ぶ

  • 2013年10月02日
  • free_menber

    ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツでは、新たな無料会員制度を始めました。
    運営する直営の全6ホテルを対象に、館内のレストラン代金や宿泊料100円につき、5〜10ポイントを会員に付与します。
    これは5%〜10%のポイント還元(値引き)です。
    無料会員にもランク分けがあり、年間のホテル利用金額でポイントのランク分けがあります。年間利用が50万円までが5%、100万円までが7%、100万円以上が10%というわけです。

    2014年4月の消費税増税後の販促については、増税分とわかるような値引きはしないようにとか、いろいろと規制があるようなので、増税後の販促について、検討中のところが多いと思います。

    このロイヤルパークでは、増税前から囲い込みをしようという狙いです。しかも、再来年2015年の消費税10%まで見越して、5%のポイント還元(値引き)を無条件で提供するのです。
    タイミングといい、やり方といい、うまい販促だと思いました。
    さらに、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツは、各ホテルごとに有料会員制度として、「プレミアム会員制度」があります。今回の無料会員の中から、この有料会員への誘導も狙っているのではないかと考えられます。
    このプレミアム会員は、入会金3万円、年会費12万円と高額です。さらに、メンバーになるにはホテルの資格基準もあります。
    しかし、そのホテルが好きで年間何回か利用するお客にとって魅力的な特典が数多くあり、年間12万円を超えるようなサービスが満載なのです。年2回の宿泊招待や年2回のスペシャルディナーを2人分招待など、食事だけで5万4600円分になります。
    この「プレミアム会員」は、ホテルにとって、最も大切な優良顧客です。
    この優良顧客獲得こそが、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツの本当の狙いだったら、このホテルグループの販促策は、すばらしいと思いました。



    (日経MJ/2013年10月2日号「サービス&エンターテイメント」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    消費税増税による反動で、減収することが予想されていますが、どのように乗り切ろうと考えているのでしょうか。それとも、ジタバタしても仕方がないから、あきらめてしまっているのでしょうか。
    当ブログの9月12日の投稿でも紹介しましたが、消費者心理はまだまだ消極的なままです。何か手を打たないと、相当なダメージを受けると思いますし、策を講じたところとの差が、大きくなってしまうと思います。
    ☆9月12日のブログ… http://5e-planning.com/消費者心理はまだまだ足踏み。値上げは慎重に!/

     

    コメントを残す

    ページトップへ