人口8,000人の村の「田んぼアート」イベントに20万人の集客に疑問?

  • 2013年09月23日
  • inaho

    青森県南津軽郡田舎館村の「田んぼアート」の人気が高まっているようです。
    1993年、村起こしの一つとして、村役場の裏手の田んぼで始められました。田んぼをキャンバスに見立てて、現代の米と「古代米」と呼ばれる色の異なる稲を使って、巨大な絵を作るものです。近年では他の地域でも行なわれるようになっています。
    毎年20万人以上の人が見学に訪れ、全国ニュースでも取り上げられます。

    私は、このイベントには少し疑問を感じます。まず、人口8,000人規模の村に20万人もの人が、8月の3週間に集中して訪れることです。
    閑散期に1万人来てくれた方がうれしいのではないでしょうか。
    また「田んぼアート」自体が、全国どこでもできるもので、ここでしかできないものではないことです。
    最初は感動するでしょうが、全国各地で行われるようになると、希少価値が薄まると思います。最後は、「田んぼアート」に携わっている人の達成感です。このイベントで達成感は生まれるのでしょうか。人とのふれあいも感じません。何か一方通行的印象が強いです。

    町や村おこしのイベントには、町民や村民の協力なくしては、実現できません。たとえ小さなイベントで少人数でも、地元の人たちが達成感を持ち、心から喜べるようなイベントの方が、よいのではないかと思います。

    (日経MJ/2013年9月23日号「観光・街づくり」)

    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    イベントで重要なことは、
    「愛」と「笑い」と「涙」と「想像」だと思います。
    「愛を感じられるか」
    「笑いがあるか」
    「感動的な涙を流せるか」
    「想像させられるか」

    この1つでも当てはまれば、イベントは成功すると考えています。

     

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