大河ドラマに便乗する観光販促に疑問!播磨の酒の観光販促を考える

  • 2013年10月09日
  • nihonsyu

    ★播磨(兵庫県姫路市など)地区は、神戸の灘に次ぐ酒どころ
     *天下の酒米として有名な「山田錦」を生み出しました。

    2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は、姫路ゆかりの戦国武将、黒田官兵衛を主人公にしています。兵庫県姫路市でも、来年度は、周辺自治体と組み、観光誘致キャンペーンを展開する予定のようです。

    いつの頃からでしょうか、NHKの大河ドラマのゆかりの地の観光キャンペーンが、タイアップされるようになりました。こうした動きは、「コンテンツツーリズム」と呼ばれ、「コンテンツ(ドラマなど)を通して、地域に『物語性』『テーマ性』を付加し、その物語性を観光資源として活用すること」と説明されています。
    1987年の「独眼竜政宗」の仙台が始まりと言われています。
    今年の大河ドラマの「八重の桜」や朝ドラの「あまちゃん」は、その典型で、東日本大震災復興プロジェクトとして、表立って観光キャンペーンの一環として、ドラマが位置づけられています。

    姫路市周辺でも、この「コンテンツツーリズム」にのっとり、今までと同様、「官兵衛の館」のような箱ものを作ったり、「官兵衛まんじゅう」「官兵衛ストラップ」などのお土産品などで、盛り上げることでしょう。来年の経済効果は◯◯億円とニンマリしているのが、目に浮かびます。

    来年、再来年の大河ドラマ誘致に向けて、多くの自治体が、ドラマ誘致活動を展開しているようです。このままでいいのでしょうか。
    大河ドラマありきの観光誘致に大いに疑問を感じます。
    この観光誘致モデルが始まったとされる1987年と今とでは、コンテンツを配信する情報ツールの量とスピードが違います。時代遅れの産物のようにしか見えません。

    「播磨の酒」は、「官兵衛まんじゅう」のような一過性の観光商品ではありません。
    麹と酵母の発酵作用による酒造りの発祥の地は、この播磨と言われています。「播磨の酒」は、日本酒発祥の酒と言っても過言ではないのです。
    大河ドラマに便乗するのではなく、今後5年、10年と続く、イベントを企画できないものでしょうか。「播磨の酒」が、「官兵衛まんじゅう」と同じように扱われるのは、残念でしかたありません。



    (日経MJ/2013年10月7日号「観光・街づくり」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    「日本酒版ボジョレーヌーボー」はないものだろうか。と調べてみたら、ありました。
    「ひやおろし」が、当てはまるようなのですが、ぜんぜん知られていないのが実情のようです。
    全世界で11月第3木曜日に解禁される「ボジョレ・ヌーボー」。「旬モノ」好きの日本人にピッタリ。
    この「ひやおろし」、「解禁日」はまだないようです。9月9日を解禁日にしようとする動きはあるようですが、まだ正式に決まってはいないようです。
    「この日から飲めるよ」と日を決めれば、ヌーヴォー好き=「旬モノ」好きの日本人が、きっと飛びつくと思うのですが。
    「播磨の酒」が音頭をとって、まとめてもらえないでしょうか。

     

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