100円ショップ好調から読む消費増税以降の値付けについて
アベノミクス効果なのか、大企業の業績が好調だとか、円安なのに海外高級ブランド品が好調だとか、流通のPB商品が高価格化傾向になるとか、今、日本全体がデフレから脱却したかのようなムードにあります。
商品別に例をあげますと、
◎大丸百貨店のPBスーツ「トロージャン」(イタリアの高級生地使用)10万円が50%アップ
◎セブン&アイのPB食パン「金の食パン」1斤250円が計画の1.5倍の売上
本当にデフレから脱却しているのでしょうか。
その一方で、100円ショップが好調で。今年度の出店数は昨年の2倍になるようです。
高価格のPB商品が増え続ける中で、デフレ時代と変わらずに元気な100円ショップ。
このことからも、日本全体がデフレという言葉を忘れるまでには、まだ時間がかかるのではないかと思います。
2014年の消費増税8%、2015年の10%を経験した、2016年頃からようやくそのときを迎えるような気がします。
2014年4月以降の値付けについては、ただ、増税分の3%を転嫁するのではなく、一旦価格を据え置き、様子を見た方が懸命だと思います。消費者心理はまだまだ上向いてはいないのですから。
(日経朝刊/2013年9月26日号「1面・物価考」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
ホテルや旅館の宿泊プランでも、流通におけるPB商品なるものを見つけてはどうでしょうか。 たとえば寝具。高級寝具を使用した「極上の眠りの宿泊プラン」の販売はどうでしょうか。 通常プランは価格を据え置き、新しいプランで補う販促策が賢明だと思います。消費者心理を読み解くのは慎重にしましょう。 |