BtoCからBtoBへ移行して成功した日本IBMから成功の要因を学ぶ。
★日本IBM、日立製作所は、すばやくBtoBへシフトして成功した。
日本IBMが、2004年に世界一のシェアだったパソコン事業からいち早く撤退を発表し、中国のLenovoに売却しました。1970年代から1980年代にかけて「IBM=巨人」と呼ばれ、1990年代にはコンピュータのメインフレームは世界独占状態にあったにも関わらずの撤退でした。
これは、どれほど利益が出ている中核事業であっても、それがコモディティ化しつつあり、将来の中核事業にはなりえないようであるのならば、速やかに撤退するべき、ということを世界一の企業が実証したモデルでした。そして、いかにその決断を早くできるか、それが最も重要だということも教えてくれたのでした。
IBMが、当時世界一のパソコン事業を投げ出した時に、「どうして?」と疑問視されていました。IBMは、「コモディティ化の恐ろしさ」を分かっていたのでしょう。結果、IBMにしかできないソリューションカンパニーとして生き残る道を選び、見事に成功したのでした。
パソコン事業にしがみついたヒューレット・パッカードの今の現状を見れば明白だと思います。
将来性のない事業に「しがみつく」企業では勝ち残ることはできないことがわかるでしょう。
「コモデイティ化」とは、市場に流通している商品が、メーカーごとの個性を失い、消費者にとってどこのメーカーの商品を購入しても大差ない状態のことです。
コモディティ化する事業にしがみついてしまい困っている企業は、日本にもたくさんあります。
NEC、富士通、シャープなど、日本の電機メーカーのほとんどが、同じ状況にあるのではないでしょうか。
今、経営不振で騒がれているシャープにしても、液晶テレビ事業がコモディティ化し、それにしがみついた結果が「赤字企業」なのです。
亀山モデル全盛のころ、液晶テレビの「コモディティ化」に気がついていれば、今のような事態にはなっていなかったことでしょう。
日立製作所は、液晶テレビから早々に撤退し、今では、社会インフラ事業を伸ばしています。
「コモディティ化」の恐ろしさを理解し、その兆候が見え始めた時に、いかに素早く意思決定できるか。このことが生き残る術となるのでしょう。
まとめ(今日の販促ポイント!)
日本IBMが、成功した要因には、BtoCビジネスで培った営業経験が、BtoBビジネスに活かされていることがあると思います。 BtoCの営業は、BtoBに比べて、きめ細かいこともあり、その経験があったからこそ、BtoBビジネスでも、成功したのでしょう。 |