買い物を楽しませる仕組み作り=オムニチャネルが販促のキーワードになる。

  • 2013年10月10日
  • nihonsyu

    ★ショッピングモールの入り口に立つと、買う前から「楽しい」気持ちになりませんか。
    ★アウトレットモールやIKEAなどは、消費税増税の影響をあまり受けないのではないでしょうか。

    ネット通販やスマホが進化してきたことで、買い物に対する消費者の意識が、大きく変化しているように思えます。
    「よい物を手に入れたい」という『モノ欲』から、
    「よい買い物をしたい」という『買い物欲』へと、
    消費者の欲求が変化して来たように思います。

    そして、この消費者の『買い物欲』を最大化する戦略が、「オムニチャネル」と呼ばれるものです。
    少し前のマルチチャネル時代は、リアルな店舗やネット通販、通販カタログ、ダイレクトメール、メールマガジンなど、多くの選択肢を用意することが購買につながるとされてきましたが、オムニチャンネル時代は、リアルとネットとの融合による相乗効果によって、購買につなげようとするものなのです。

    ★オムニチャネルの一例 <ABCマートの場合>
    リアル店舗に来店していただいたお客が買おうとした靴のサイズが、店舗にない場合、その場でネット注文し、翌日自宅へ届けるサービスをしています。

    オムニチャネルは、これからのマーケティングサービスです。融合には工夫と手間が必要です。その際、忘れてはならないことが3つあります。

    ①.めずらしい体験や、感動を提供して、顧客に「あの店で買いたい」と熱望させる。
    ②.「買う」こと以外の意義を提供する。
    ③.「売る仕組み」ではなく、「買っていただく仕組み」を考える。



    (日経MJ/2013年10月7日号「底流を読む」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    オムニチャネルの面白い事例を紹介します。
    韓国では、スーパーマーケットを国際的に展開するイギリスTESCOが、2011年ころから面白い販売方法を行っています。TESCOでは、「店舗数を増やすことなく売上を上げる方法はないのだろうか?」考えた結果、韓国の地下鉄のホームの壁をスーパーマーケットで売られている商品の写真でいっぱいにしたのです。壁一面に商品写真が並ぶバーチャルのお店を作り出すことで、まるで本当にスーパーに来ているような感覚になります。そして、商品の写真1つ1つにQRコードをつけて携帯電話で読み取ることで、その場で商品を買うことが可能になっているのです。オンラインでの購入が済んだ後は、自宅に帰ってから商品が届くという仕組みです。
    日本の地下鉄にもできないでしょうか。楽しみですね。

     

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