アマゾンをしのぐ技を見た!
首都圏が地盤の酒類専門店、カクヤスが成長を続けている。
(日経MJ/2013年7月19日号「客をつかむ宅配 カクヤス流」)
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成長の原動力は、ビール1本から無料で届ける宅配事業。
配達時間を1時間刻みで細かく指定できる仕組みを昨年確立し、飲食店や個人客をガッチリつかんでいます。
アマゾンなどインターネット通販業者やネットスーパーを相手に成長を続けているのです。
カクヤスは、東京都心部など飲食店が密集している地域に、半径1.2kmごとに1店の割合で出店しています。宅配ピザは、半径2.0km圏なので、それよりも小さいことから、最短で30分程度で配達できるようです。
配達には、電動アシスト付き自転車にリアカーを付けています。より多くのお酒が運べ、さらにエコロジーな訳です。
また、配達要員は自社スタッフであることから、その強みを活かして、配達時にユーザーに対して、ご用聞き的な役割も担っています。
これにより、ユーザーとの関係構築を深める効果もあるようです。
巨人アマゾンをしのぐ技とは、1時間刻みで指定できる配送システム、配達には自転車を活用していること、配達員はご用聞きができることの3つがあります。
この3つをしのぐことは大変なことだと思いますので、カクヤスの好調はますます続くことでしょう。

カクヤスは、酒類の配送システム以外に、フラワーショップと事務用品の事業を育てようとしています。これも成功することでしょう。 花も事務用品も、お酒と同じようにユーザーが手に取って確認しなくても商品価値が分かります。 また、お酒は運ぶのに重いし、花はガサばり、鮮度を保つのに苦労するし、文房具は、細かすぎて面倒だし、という、ユーザーの手間を解消してくれるから、ユーザーは引きつけられるのではないでしょうか。 |