ロハスをコンセプトにしたホテルが稼働率90%。ここから学ぶべきこと
★スーパーホテルが運営する、「ロハス東京駅八重洲中央口」が稼働率90%と好調。
女性客と外国人が3割を占めています。
ロハスとは、LOHAS= Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語で、健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルのことです。
日本では、2004年後半からマスメディアに登場するようになり、雑誌「ソトコト」や女性ファション誌に登場するようになりました。
ロハス関連のイベントでは、「おしゃれでヘルシー!自分にも地球にもやさしいライフスタイルを提案しています」といった感じで、女性向けのイベントとしてよく展開されています。
一方で、東日本大震災での原発事故以降、原発反対、地球環境保護の活動とロハスとが、ジョイントするような動きもあります。
この2つのロハス活動の共通点は、女性が主導している点にあります。
女性の論理は、「ダメなものはダメ」とわかりやすいので、経済がどうの、産業がどうの、電気料金がどうのと言われても、危険なものは危険と判断するのでしょう。
そして、2013年8月17日にオープンした「ロハス東京駅八重洲中央口」は、「環・眠・食・気」をコンセプトにしています。
「環」は、環境負荷の低減で、太陽光発電設備や地熱換気設備、雨水再利用設備を導入しています。
「眠」は、部屋の天井は、珪藻土、壁紙は、ケナフクロスを使用。7種類の枕を用意。高濃度人工炭酸泉と健康イオン水大浴場もあります。
「食」は、豆腐と湯葉を中心としたロハス朝食。
「気」は、明るい笑顔と元気な挨拶。
このように、ロハスを具現化したホテルは、ロハスな女性に支持されます。
価格競争にも巻き込まれず、指名買いとなるでしょう。
このホテルが支持された理由は、お客のためにロハスな設備やサービスを提供していることにあります。価格転嫁しない程度に、あまり背伸びをせずに、しつらえていることが、お客には見えているのでしょう。
このように、会社がコンセプトをしっかり持ち、それを支持するお客とそのコンセプトを共有することで、売り手と買い手とが超越した関係なることが、理想の姿だと思います。
(日経MJ/2013年10月18日号「満足のツボ」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
先日、ハウス食品の社是の紹介をしました。 ☆社是のブログ… http://5e-planning.com/house_kokoro/ 社是とは、会社のコンセプトです、社是はあまり目にすることがありません。ハウス食品の社是も、テレビを見るまで知りませんでした。 これからは、社是をお客の目の見える場に置くようにしましょう。または、「ロハス東京駅八重洲中央口」のように、サービスで示めせるようにしましょう。 売り手と買い手が、同じ価値観を共有することが、勝つためのポイントになると思います。 |