消費増税後に売れる商品をつくるポイントは、「付加価値ある商品」を生み出すこと。
消費税が8%となり、次の10%にも備えて、作り手や売り手は、価格を下げなくても売れる商品を開発することが求められています。それには、商品の付加価値化に取り組む必要があると言われています。
付加価値を価格として認めてもらえる商品を作れるかがポイントとなります。
それには、今の当たり前を疑うことです。
あるアメリカの大手ホテルチェーンでは、転職してきた社員に対して、そのチェーンの仕事のやり方について「おかしいな」と気づいたことを集めるプログラムがあるそうです。それも、入社半年以内に限るそうです。半年を過ぎると、会社に馴染んでしまうからだそうです。
このような制度を作ることは、組織の思考力に柔軟性を保つ狙いがあるのです。
商品開発にも柔軟性は最も必要です。
柔軟性を保つためにはどうしたらいいでしょう。それには、他社との共同開発により、普段違う世界で働いている人の「目」を利用することで、新しい発想のヒントが手にはいるのです。
その1つの例が、写真にある「トウガラシ入りのガム」です。これは、コンビニのローソンとガムのロッテが共同で、味の素が開発した脂肪燃焼を促すとされるトウガラシの成分「カプシエイト」入りのガムを発売したのです。
通勤時やウォーキング時にこのガムを噛みながら歩くと、脂肪を燃焼させる効果が期待できるというものです。
ガムは、お口の匂い消し、気分転換などキーワードでしたが、その当たり前を変えたのです。
付加価値を生み出すことは、今の当たり前を疑うことからスタートしなければならないのです。
(日経MJ/2014年5月12日号「日経MJヒット塾」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
旅行会社のツアーにおいても、当たり前を疑うことをおススメします。北海道のツアーと言えば、富良野や函館、小樽、札幌と代表的な観光地がありますが、これらの観光地をすべて外すことから始めてはどうでしょうか。 たとえば、北海道離島巡りはどうでしょう。「奥尻島」、「天売島」、「焼尻島」などは、独自の自然環境と文化のある魅力満載の島です。 この島に行くだけのツアーを企画してみてはどうでしょうか。想定集客人数は、少ないかもしれませんが、固定客をつかみ育てられる余地は十分あると思います。また商品の付加価値も高いので、価格競合などはありえません。 |