店舗では看板や立て看板で、新規客はつかまえられる!

  • 2013年09月28日
  • kanban

    わずか29万円の費用で、月商を1.5倍に上げた飲食店を紹介します。
    29万円の内訳は、看板12万円、肉料理用の食器と調理器具に10万円、メニューブックの印刷に5万円、テーブルクロスに2万です。
    たったこれだけなのです。
    この店では、それまで、「安くておいしい店」との評判はあったのですが、ひとつ突き出た特徴が出せていない店だったので、赤字の月もあったりと、売上は安定していませんでした。
    そこで今回、「肉ビストロ」というコンセプトを強く打ち出すことにしました。
    このようにお店のイメージ転換をする場合、内装や正面のイメージを改装するなど、高額な費用がかかると思われていますが、今回は、たったの29万円でイメージ転換に成功したのです。
    看板メニューは、短角牛の熟成肉のステーキ(100gあたり1890円)とフランス産フォアグラのソテートリュフソース(999円)です。原価率をそれぞれ40%と75%にしたことで、お得感を強調し、その代わり肉にあうワイン(1本3,000〜4,000円)を勧め、ワインの注文が増えたのでした。
    この看板メニューの販促手法は、最近ブームになっている「ワンランク上のものを味わいたい」という消費者ニーズに即したからこそ、成功へと導いたのだと思います。☆このブームの話は、2013年9月3日の販促ブログ「高級食材が身近なメニューに」でも紹介しました。
    http://5e-planning.com/高級食材が身近なメニューに/
    そこで看板や立て看板の話です。
    看板は、店の顔です。通りすがりの人に「何屋なのか?」「何が売りなのか?」を一瞬(0.5秒以内)で、認知させ、興味を抱かせなければなりません。
    逆を言えば、看板には通りすがりの人に対して、お店を認知させる「広告パワー」があることを知らなければならないのです。
    看板で認知した人は、次に立て看板を見てくれます。立て看板には、店のコンセプトや旬な情報などをデーイリーもしくは、タイムリーに書き込むことで、入店へと誘い込むのです。
    肉ビストロでは、この看板だけでイメージ転換する手法で、肉にこだわった飲食店というイメージを定着させたのでした。



    (日経MJ/2013年9月27日号「食ビジネス考」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    看板にいれるコピーが最も重要です。通りすがりの人に一瞬(0.5秒以内)で認知させるには、最低限短くする必要があります。
    「肉のビストロ」ではなく、「肉ビストロ」。
    「熟成肉&ワイン」ではなく、「熟成肉ワイン」

    にしたことが、このお店の成功の要因のひとつでしょう。
    今、この画面を見ても、目に入って認知できるスピードの違いが実感できると思います。「の」や「&」を入れがちだと思いますが、それが間違いだと気がついてほしいのです。

     

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