店舗販促において、新規客にリピートしてもらうための販促策とは
初めての来店客に、また来てもらうためにはどんな工夫があるでしょうか。
あるお花屋さんでは、初めて来店してくれたお客にだけ、A4のコミュニケーションツールを渡しています。片面は自店のホームページの詳しい案内で、もう片面は店内の様子が可愛らしいイラストで描かれたものです。
このツールを初めてのお客に渡すのには理由が3つあります。
1つ目は、店内のイラストでお店への親近感を持ってもらうこと。
2つ目は、自店のホームページから花を通したワクワク感を伝え、花を飾ることの楽しさや生活へのエッセンスを啓蒙すること。
3つ目は、お客に伝えたいメッセージをA4のツールとして渡すことで、来店の記憶を残しておいてもらうこと。
花は生活必需品ではないので、また来てもらう機会を待っていたら、来店しないことの方が多いと思います。
そこで、このお花屋さんは、クーポンやポイントカードではなく、来店の印象を深め、花の楽しさを訴求するようにしています。
店主は、クーポンを使ってくれるのを待つのでなく、花の楽しさを共感してくるように啓蒙することこそ、リピートしてもらう最善の販促策だと感じているからです。
(日経MJ/2013年9月18日号「招客招福の法則/小阪裕司」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
日本人は、「口で言うのは、口はばったい」という風習というか、習慣というか、気質があります。 自分の良さやセールスポイントを言葉で伝えるのが苦手な国民性です。 しかし、商売の世界においては、それでは、勝ち組にはなれません。自分のセールスポイントは、言葉や紙やインターネットやSNSなどで伝えなければ、誰にも伝わりません。 紹介したお花屋さんは、お店に入っただけで花の楽しさが伝わるような雰囲気のお店だと思いますが、それだけではダメなのです。「私の店は花の楽しさを伝えられるように努力しています」と言葉で伝えなければ、来店者全員には伝わらないのです。 |