星野リゾートが勝ち続ける理由(その2)
リゾート運営会社の「星野リゾート」が、温泉旅館の「界」を5年以内に30軒体制に。
(日経MJ/2013年7月15日号「星野リゾート、地方で鍛え、世界で運営」)
星野リゾートが、5年以内に30軒体制を目指す温泉旅館「界」/界 出雲 |
☆星野リゾート「界」…http://www.hoshinoresort.com/#/onsen-ryokan
星野リゾートは現在、
☆50室以下で上質のサービスを提供する温泉旅館ブランド「界」を9軒運営☆しています。
この温泉旅館「界」を5年以内に30軒にする予定だそうです。30室の旅館が30軒あれば、900室となり、帝国ホテルとほぼ同じ規模になるというのです。これにより、世界でビジネスを展開するためのマーケティング予算が生まれてくるという考えのようです。
私も、世界でビジネスを展開するという考え方は、今後の日本企業のビジネス展開において必須だと思います。ユニクロや楽天の海外展開も将来を見越してのことだと思います。
今回私が、星野リゾートの事業展開の中で注目したことは、この海外展開のベースとなる温泉旅館「界」の客室数の絞り込みにあります。
帝国ホテル規模の900室を目指すなら、もう少し大規模の温泉旅館を運営すれば、早く達成できると思うのですが、「界」は、50室以下にこだわっています。
これはどうしてでしょうか。
私は、温泉旅館の場合、上質なサービスを提供するには50室が限界なのではないかと考えています。
さらに、上質なサービスを提供することが温泉旅館の生命線であるからではないでしょうか。
星野リゾートの温泉旅館「界」は、すべて温泉旅館の再生物件です。 それ以前は、どれも高級温泉旅館として、一世を風靡していました。ですから、元は上質の温泉旅館なのです。 そこに星野流を取り入れて、星野リゾートのブランディングにより、高級感とおもてなしを定着させ、再生させているのです。 |