縮小傾向にある業種において、勝ち組になる方法

  • 2013年09月20日
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    市場が縮小傾向にある業種において、業績を伸ばしている会社があります。
    長野市にある創業60年の呉服店「たちばな」です。
    呉服市場は、1998年の1.9兆円をピークに昨年は3000億円規模にまで減少してしまいました。6分の1にまで縮小したことになります。6軒中5軒の呉服店がつぶれた訳です。
    このように呉服業界がどんどん縮小する中、「たちばな」では、4年前に「モノ」から「コト体験」に重きを置いた経営手法に転換して、業績を伸ばし、昨年には過去最高の売上高を記録しました。
    ◎「商品をお客さんに正しく伝えよう」
    ◎「着物を着る機会を増やしてあげよう」
    ◎「心からこれがほしいという気持ちになってもらおう」

    この3つの当たり前の考えを具現化したのが、「着物を楽しむ会」の開催です。着物ファンの集まるイベントです。食事会や観劇、芸術鑑賞などです。
    当初は2ヶ月に1回、現在では毎月開催しているようです。
    新規客は700人、総参加者は3,000人にもなりました。
    店側では、イベント時に呉服の購入を勧めることは一切していないそうです。「心からこれがほしいという気持ちになる」まで待っているようです。
    顧客は、この店の信条に対して共感したとき、感情的なつながり=絆へと発展し、本当の顧客へとなっていくのです。

    (日経MJ/2013年9月20日号「満足のツボ」)

    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    市場の規模が縮小している業界において、
    ◎「商品をお客さんに正しく伝えよう」
    ◎「商品を使う機会を増やしてあげよう」

    という姿勢は、とても重要です。縮小していると言うことは、必要性もなくなっている訳ですから、商品カテゴリー(業種全体)自体の価値を認知させなければなりません。最近の成功例は、サントリーのウイスキーです。ウイスキーは、ビールや焼酎に押されて年々縮小傾向にありました。そこで、ハイボールブームを仕掛け、ウイスキーの売上アップへと導いたのです。まさに。「商品を使う機会を増やしてあげた」結果の成功例なのです。
    このように、いくら縮小傾向にある業界でも、勝ち組になるチャンスはあるのです。

     

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