販促におけるヒントを「水戸納豆」に見た!

  • 2013年07月11日
  • 郷土料理として有名な「水戸納豆」が、生み出された背景に、販促をする上でヒントとなるエピソードがあります。

    mito_natto

    ねばねばと糸を引く納豆は、東北で発明されたと言われています。
    そこで、なぜ納豆が水戸の名物になったのでしょうか。
    水戸の納豆は、小粒の大豆を使っているのが特徴ですが、小粒の大豆しか使えなかったのには訳があるのです。
    水戸の土地は、那珂川の氾濫から逃れるために、水害に強い作物を栽培しなければいけなかったのです。
    それが、この小粒の大豆なのです。
    小粒の大豆は、豆腐や味噌、醤油などには使えなかったことから、しかたなく、ねばねばと糸を引く納豆として、農民の食料にしかなりませんでした。
    しかし現代では、健康食として、世界的にも有名な食べ物になりました。今後ますます拡大していくことでしょう。(参考:[日本の「行事」と「食」のしきたり]青春出版社)


    このエピソードから、私は、ホテルのクレームの一件を思い浮かべました。
    あるホテルのボイラー室近くにある客室に宿泊したお客様から、うるさくて眠れないとのクレームがあり、その部屋はそれ以降、使用できなくなりました。
    そこで、私は思いついたのです。

    少々うるさくても気にならないようなお客様はいないものかと。
    ヘッドホンで映画鑑賞やゲームなどを一晩中楽しむ人や、イヤホンをしたまま寝る人にとってはボイラー室の音など一切気にならないのではないか。これを条件に訳ありルームとして販売してはどうかと思ったのです。
    このように、販促においても、逆境=水害=騒音にあきらめるのでなく、逆境にめげないものを探すプロセスが、大事なのではないかと思うのです。

    kyo_no_kando まとめ(今日の感動した!)

    今回の販促のヒントは、私が実践している「感動マーケティング」のひとつです。販促は、売れるか売れないかではなく、買うか買わないかであるという検証の根幹とするものです。逆境や不利な環境は、差別化であり、競争のない世界であるとポジティブに考えることで、妙案が生まれてくるものです。

     

    コメントを残す

    ページトップへ