進化するマーケティングをしっかりつかんでいれば、勝つことができる!

  • 2013年09月29日
  • G.G

    マーケティング理論にSTPマーケティングがあります。マーケティングの神様といわれた「フィリップ・コトラー」が提唱した基本の理論です。コトラーは、「効果的に市場を開拓するためのマーケティング手法」として紹介しています。
    これは、マーケティングの目的である「自社が誰に対してどのような価値を提供するのか」という問題を明確にするために利用していました。特にマス市場に対しては、大変効果的な理論でした。

    コトラーのSTPとは、
    市場を細分化して(Segmentation)
    ターゲット層を抽出し(Targeting)
    ターゲット層に対する競争優位性を設定する(Positioning)

    ことが重要だと説いています。

    マス市場がなくなった今、どういった人を相手にするのか、またどんな価値を提供し魅力を伝えていくかを考えることは現代マーケティングでは不可欠です。
    ターゲティングとポジショニングが重要になっています。
    また近年では、ポジショニング=競争優位性がまず重要視され、つぎにターゲティング=どんな人に効果的かを探していく、逆方向になる傾向にもあります。
    T▷PからP▷Tです。
    マーケティングはどんどん進化しています。市場は生き物といわれますが、その進化のスピードは、以前よりもはるかに早くなっています。そのスピードについていくことが、「勝ち組になる」ポイントなのです。



    (日経MJ/2013年9月27日号「マーケティングスキル」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    スーパーのイオンでは、グランド・ジェネレーション(55歳以上のシニア)にターゲティングした、プロモーションを全社的に展開しています。
    そこで、イオン葛西店では、4階の最上階を「グランド・ジェネレーションズモール」と称して、カフェ、カルチャー、フィットネスを三本柱にして、グランド・ジェネレーション向けに充実させました。その結果、4階への立寄率は20%から35%にアップし、店内滞在時間も平均40分から60分に増えました。売上高も全体で20%アップしました。
    ここで注目したいのが、グランド・ジェネレーション世代が、孫や子供を連れてやってくる波及効果をもたらした点にあります。
    ターゲティングによるワイド化が発生したのです。これがマーケティングの進化なんだと思いました。

     

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