HIS、SNSを活用したツアー企画を開始!
HISが、5月末から交流サイト(SNS)による、ユーザー志向のユーザーがつくるツアー商品の取り組みを始めました。
(日経MJ/2013年6月21日号「戦略ウェブサービス」)
HISの「Trip Nation」のFaceBookページ |
HISの「Trip Nation」という新サービスの「旅プラン」というコンテンツが、
☆フェイスブックを使ったユーザーからのアイデアを基にツアー商品を企画☆
するものです。
「旅プラン」では、ユーザーが同サービスのフェイスブックアカウントに出かけたいツアー商品の企画を投稿すると、その商品に共感する他のユーザーが、「行きたい」というボタンを押してコメントしていく仕組みです。
私がこのHISの新サービスに注目したのには、理由が2つあります。
まず第一に、今後、旅行マーケットは拡大しつつも、ツアー商品は細分化、個別化していくことが考えられています。
今までのような、大量集客商品や定番商品は衰退することが予想されます。
しかし、少人数なツアーは、広告宣伝をしていたら、経費倒れになってしまいます。
そこで、このサービスは旅行会社の将来を担うのではないかと注目した訳です。
経費もかからず、ユーザーがツアーを考え、共感者を集める。
2つ目は、合理性があることです。旅行ツアーには、必ず最少催行人数というのがあって、その人数に達しないと、ツアーが実施されないというルールがあります。この「旅プラン」では、「行きたい」人数を増やすことによって、このジレンマからの解決ができるかもしれないという可能性に注目した訳です。
10年後には、この種のサービスが旅行会社の基になっているかもしれませんね。
まとめ(今日の感動した!)
旅行ツアーの販売方法には、店頭販売、新聞メディア販売、会員誌販売、インターネット販売等があります。 私は、今後、新聞メディア販売と会員誌販売、インターネット販売は、費用対効果の面で厳しい状況になっていくのではないかと予想しています。 今後のシニア世代は、スタンダードな海外旅行(大量集客型、定番型ツアー)には、あまり魅力を感じないのではないかと思うからです。 店頭販売の「フェイス To フェイス」やSNSの「双方向コミュニケーション」のような個別販売が、生き残りのキーワードではないかと思うのです。 |