今年のヒット新商品のキーワードは「大人向け」と「定番商品」
2013年上半期の新製品売れ筋ランキングは、「大人向け」や「定番商品」が、キーワードになった。
(日経MJ/2013年7月22日号「2013年上半期新製品 売れ筋ランキング」)
これまで、若い世代向けとされていたジャンルで、大人向けにアレンジした商品や、定番商品を改めてシリーズ化して、期間限定で売り出すなどの動きが目立っています。
「大人向け」では、ネスレ日本の「キットカット ミニ オトナの甘さ 抹茶」やカルビーの「お・と・なじゃがりこ」などが、菓子部門の上位に入りました。
また、アサヒ飲料の「スパイラルグレープ」は、強めの炭酸にスパイスやカフェインを加え、苦みと酸味を増して「大人向け」として売り出したところ、飲料部門の第一位にランクインしました。
「定番商品」では、東洋水産の「マルちゃん正麺 冷し中華」が、今まで主流となっていたチルド麺を超える勢いで、その他食品部門の第一位にランクインしました。
また、日本コカ・コーラの「爽健美茶 すっきりブレンド」は、人気の定番ブランドの派生商品。飲料部門の第二位にランクインしました。
若い世代向けだからとか、定番商品自体の売上に影響を与えたくないとか、 既成の概念に捕われていると、他社に遅れを取ることになります。 今だから、逆に大人向けジャンルの商品を若者向けにアレンジするとか、チャレンジする気持ちが大切なのではないかと思います。 |