客単価アップに効く販促のワザ
客単価アップに成功した事例を2つ紹介します。
11年前に和食店から居酒屋にリニューアルした千葉県茂原市のお店の成功例です。この店はこの11年で客単価を3,500円から4,100円に伸ばしました。デフレ不況と言われた時代にすごいと思いませんか?
その理由のひとつに、デザートの売り込みがあります。それも男性だけのグループに。
始めたきっかけは、男女のグループでは、デザートを注文する男性が結構いるのに、男性同士だと全くデザートを注文しないことに気づいたのです。
「実はデザートを頼みたい男性は多いのに、きっかけがないから頼みづらいのではないか」と思ったのです。
その後は、男性客同士にもデザートメニューを渡すようにしたり、男女のグループの男性にもデザートメニューを渡すようにしました。
すると、20〜30代の男性だけのグループの約半数のお客がデザートを注文するようになったようです。
もうひとつの成功例は、兵庫県神戸市のラーメン屋さんです。お客の注文はラーメン単品ばかりなので、なんとかサイドメニューも売りたい考えていました。
そこで、セットメニューをメニューの一番目立つところに載せました。
その載せ方かポイントです。
お客の目線を大きな矢印で誘導するようにしました。
「①.まず始めにお好きなラーメンをお選びください」
「②.次にセットをお選びください」と説明表示するようにしたのです。
このメニューにしてから、セットメニューを注文するお客は、以前の2倍に増えたそうです。
この成功例に共通することは、現状の商品ラインナップを変えずに、客単価をアップさせたことにあります。
まずは現状の商品の中から、お客が自然に組み合わせ注文できるように誘導する販促プランを考えることから始めてはどうでしょうか。
(日経MJ/2013年8月23日号「食ビジネス考」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
宿泊プランで客単価をアップさせた成功例があります。 レコメンドPR広告です。 インターネットの宿泊プランの紹介スペースに「こちらのプランもおすすめです」と、別のランクアップ宿泊プランのリンクバナーを掲載したり、宿泊プランのパンフレットに、「グレードアッププラン/2,000円アップで夕食が特選料理に」「3,000円アップでデラックスルームに」のようなオプションプランを紹介しました。すると、グレードアッププランへの申し込みが、以前の3倍以上に増えたのです。 客単価のアップは、オプションや組み合わせをお客が選びやすいように紹介することが第一と考えます。買おうかどうしようか迷っている時には、いろいろな情報が合った方が親切なのです。 |