提案型の販売が、販促のカギになる。
品揃えを固定化せず、常に変化を求めて新鮮さを出していくことが、販促のカギになる。
(日経MJ/2013年7月19日号「料理提案に挑む肉の老舗」)
肉の老舗「スギモト」(名古屋市)では、6月に新横浜の百貨店に出店した店舗で、旬の食材を使い、肉の旨味を引き出すおいしい食べ方を提案しています。
例えば、ロースハムとかぼちゃのクリームチーズサラダなど、顧客が食卓にもう1、2品あったらいいな、と思えるような「買い求めやすい」ものを提供しています。
最終的には、精肉やハムなどの加工品の販売につなげているのです。
「おいしそう」「食べてみたい」と、顧客を引きつけ、「あの店に行くと何か新しい発見がありそう」と評価を受ける戦略が、安定的な収益確保につながるのです。
また、店頭での顧客からの反応や苦情などを、すぐに生産や加工部門にフィードバックできる体制も、もうひとつの強みなのです。
これは、生産から加工、販売まで、一貫している企業だからこそ、可能なことだと思います。
すべてのことをパターン化せず、現場主義による販売が、専門店のブランド価値を生み、生き残りのカギとなるのでしょう。
まとめ(今日の感動した!)
顧客は、モノ単体だけを求めているわけではない、自分自身や家族の生活にフィットするモノを求めていると、私は思います。 値段だけに捕われることなく、ひとりひとりの顧客の生活に喜びを与えられるような提案型の販売が、販促のカギとなります。 提案型の販売は、その場その場により、変化が求められるので、とても面倒なことですが、その面倒な作業が差別化を生み、安定的な収益確保を導いてくれると思います。 |