東南アジアからの訪日観光客への販促策に物申す!
観光庁では、テーマパークなどと連携する訪日キャンペーンを12月27日まで実施します。
USJ、ハウステンボス、サンリオピューロランド、新横浜ラーメン博物館など、約10の観光施設が参加します。
専用サイトは、英語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語の4カ国語に対応しているようです。サイトでは、訪日旅行のモデルコースや、外国人向けの旅行商品を扱う旅行会社も紹介し、テーマパークの割引クーポンを配布します。
こんな観光誘致でいいのでしょうか。このキャンペーンに参加を余儀なくされたテーマパークをお気の毒に思います。
所詮、役所のやることはこの程度のことです。単年度決算で、担当者が2年ごとに変わるような組織では、2年先のことは全く考えていないのでしょう。
割引クーポンを提供したら、その割引額が、通常価格として認識されます。デフレスパイラルに陥ってしまいます。
今年東南アジアの訪日客を100万人に引き上げるためだけの販促策でしかありません。
もっと長期ビジョンにたった販促策はできないのでしょうか。
(日経MJ/2013年9月6日号「総合」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
東南アジア向け観光誘致策の提案。 日本の観光、食、自然、文化などの情報をより多く、より詳しく提供すること。これに尽きると思います。 例えば、現地のメディアへの露出を増やす。 *有名人を使った観光、食事、テーマーパーク紹介番組の制作など(日本でもよく使われている番組の東南アジア版です) 即効性はありませんが、私たち日本人がヨーロッパ旅行に憧れるのは、ヨーロッパからのさまざまな情報によって、行きたい欲求が高まったからです。普通、観光目的の海外旅行で渡航する国は、一生1カ国でしょう。その国にテーマパークの割引クーポンが動機付けになるでしょうか。 東南アジアで1,000万人を目指すための長期的な販促ビジョンをもってもらいたいものです。 |