消費者の選択基準に「企業への共感」が加わりました。

  • 2013年08月30日
  • eco

    かつては、商品やサービスに明らかな違いがありました。よい商品はその違い(USP=ユニーク・セリング・ポイント)を消費者に伝えることで、選ばれる時代でした。
    しかし今は違います。どの企業も、商品やサービスの質を向上させ、明らかな違いはなくなってきています。
    つまり、今、消費者に選んでもらうためには、別の部分で勝負しなければならなくなっているのです。
    消費者の選択基準と何なのでしょうか。

    今、消費者は、「どうせ買うなら考えが同じ企業から買いたい」「共感が持てる企業から買いたい」という、選択基準が、生まれ育って来ています。機能やデザインに大きな違いがない場合には、特に、このような判断がされています。
    そこで大切なことは、企業のコミュニケーション活動を通じて、消費者を企業のファンになってもらえるようにすることです。
    そのコミュニケーション活動で重要なことは、「ストーリー性」であり、「リアリティー」であり、当然「ノンフィクション」であることです。
    企業の姿勢にウソがないか、ブレていないか。
    消費者は、企業からの発信されたメッセージに共感すると、ファンになります。ファンになった消費者は、SNSなどを通じて、企業に成り代わり企業からのメッセージを代理発信してくれるようになります。これにより、さらなるファンが獲得でき、相乗効果が生まれてくるのです。

    企業の姿勢=ビジョンは、何かということが重要になってきます。創業時の精神を思い起こし、または、未来への希望を夢見て、どんなことがあっても、変わらない姿勢を伝えていくようにしましょう。

    (日経MJ/2013年8月30日号「マーケティングスキル」)

    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    テレビの番組で、トマトの「カゴメ」が紹介されていました。
    驚いたことは、カゴメの株主は99.5%が個人株主で、17万人から支えられていることでした。これは、「カゴメ」の企業姿勢に17万人もの人が共感したことに他なりません。
    「カゴメ」の企業理念は、感謝の哲学です。社会への感謝を第一とする経営哲学があります。開発、生産、加工、販売まで、そこに関わるすべての企業と人に感謝することをモットーにしているからこそ、17万人もの株主に支えられているのでしょう。
    このような企業=「カゴメ」は、成長し続けて、当然のことに思えます。

     

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