海外旅行は円安で「高・遠・長」商品を拡充!
![]() |
![]() |
円安で2013年度下期の海外パック旅行価格は、前年に比べて上昇していることから、消費者には割高感が強まる可能性があります。
大手旅行会社では、シニアや女性に人気の高いヨーロッパ方面などの商品数と内容を拡充する予定のようです。
JTBでは、ヨーロッパ方面のコース数を1割増やし、少人数でも催行する商品を拡大。
近畿日本ツーリストでは、中南米やアフリカの商品を発売。
ANAセールスでは、クロアチアのトリュフ収穫見学のコースを5割増。
このように各社では、お金をかけてゆったり時間を過ごす旅行を推進していくようです。
「高・遠・長」の海外パック旅行を求める消費者は、大半がシニアの高所得層で、それほど大きなマーケットではないと思います。
その層は、過去にも海外旅行経験があり、目の肥えた方が多いと思われますので、旅行内容はよほど吟味しなければならないと思います。
単に秘境や世界遺産だけでない、こだわり=プラスアルファが求められると思います。
ですから、少人数でも催行でき、季節限定で、「逃すと来年までお預け」というような旅行商品を数多く造成することが必要となります。
しかし、マニアックになりすぎないようにすることも注意しなければなりません。また、商品数が多くなれば、経費も分散するので、その点もよく注意していかなければなりません。
いずれにしても、海外旅行も定番商品だけではやっていけなくなっているのです。
(日経MJ/2013年8月9日号「大手旅行会社が今秋、」)

海外旅行部門は、今回の円安による価格上昇を経験したことは、来年4月の消費増税による価格上昇を一足早く経験したことと同じ、と思えばいいと思います。 長引くデフレ不況で値引き販売はあっても、値上げ販売の経験は少ないと思います。値上げ販売のポイントは、「少しズラす」です。 商品のPRポイントを少しズラすことで、同じ商品でも少し違うように見せること大事です。同じ商品の値上げではなく、違う商品の新料金だと思わせることが、販促のポイントだと思います。 |