販促のキーポイントは、衝動買いを誘う低価格と もうひとつのこだわり。
世帯普及が進んでいるホームベカリーで、注目の企業があります。オークセールというベンチャー企業です。
2012年度の販売台数は、25万台、首位のパナソニックを猛追しています。
その要因は、大手の半額以下の低価格販売。消費者が「買い物で失敗してもいいや」と考えられる想定価格水準から逆算して商品を開発。その商品の中で、消費者の満足度を最大限にするようにしているのです。
その想定価格水準=低価格の実現に向けて重視するのが、機能の絞り込み。広告宣伝はせず、ネット通販を主力販路としています。
さらにもうひとつ、たいへん重要な成功の要因があります。
消費者の満足に直結する最も重要なポイント=パンのおいしさへのこだわりです。
材料となるパンミックスを日本製粉と共同開発し、レシピも新しいものをフェイスブックで公開しています。購入者からはパンがおいしいとの評価を受け、コストパフォーマンスの高さが評価されています。
(日経MJ/2013年8月2日号「小型白物家電で中堅家電メーカーの存在感に高まりが」)
まとめ(今日の感動した!)
「消費者は最終的に何に満足するのか」に注目しましょう。 今回ご紹介したオークセールの成功の要因は、消費者の満足度を最大限にすることを目指したことにあります。ホームベーカリーで消費者が最終的に満足することは何でしょう。焼きたてのおいしいパンを食べることです。 商品が、少々大きかろうが、作れるパンの種類が少なかろうが、ナッツなどの具材を自動投入できなかろうが、それよりもおいしいパンが食べたい。 このように、販促を考える上で重要なことは、消費者が最終的に満足することとは何かを考えることなのです。 |