2013年の冬ボーナス平均82万円、バブル期以来の伸び。本当に景気は戻っているのか?
★冬ボーナス、バブル期以来の伸び 自動車は過去最高の伸び
経団連が発表した大手企業の冬のボーナスの集計によると、平均額は82万2,121円と、前の年2012年の冬に比べ、5.79%増え、バブル期以来の高い伸び率となったそうです。
調査は、東証1部上場で、従業員500人以上の大手企業240社が対象で、第1回は、76社分の集計数字。
中でも自動車が13%増の91万5818円と過去最高の伸び率を記録して全体を牽引(けんいん)しました。
企業規模別に、この冬のボーナスの推定支給額を見てみると、傾向として大企業ほど上がっていることがわかります。
特に、従業員5000人以上の大企業では、前年比9.2%のアップとなっており、圧倒的な伸びを示しています。
従業員1000人以上5000人未満の企業でも5.3%のアップで、非常に好調です。まさにアベノミクスの恩恵を受けやすい大企業から、景況感が戻ってきているといえる結果なのです。
一方、従業員500人未満の企業では、どうでしょうか。
支給額が下がっているか、あまり伸びていない状況です。
特に、従業員300人以上500人未満の企業では、前年比8.3%もダウンしており、大企業の好況感に比べてかなり厳しい状況がうかがわれるのです。
ついで従業員300人未満の中小企業でも、伸び率は非常に低く、また、ボーナス自体が支給されない層も37.5%に上るなど、依然として厳しい状況が見られるのです。
このことから、大企業だけが好景気になりつつあり、それ以外は、不景気のままという現状なのです。
テレビや新聞で、冬のボーナスが伸びているというニュースが流されていますが、どうも私には、政府に踊らされているか、政府と結託して好景気を煽動しているようにしか見えません。
恩恵を受けた大企業が、裾野までその恩恵を享受させてくれるのかは、まだまだ疑問です。
好景気とは、大企業だけのもので、日本の大半を占める中小企業は、依然として不景気のままなのです。
まとめ(今日の販促ポイント!)
リーマンショックで痛い目にあった大企業は、正規社員をしぼり、非正規社員で凌いでいるのが、現状だと思います。 好景気になったとしても、まだまだ、非正規社員を正規社員に登用したり、国内の下請け企業への分配を実施しないのではないかと思います。 結局は、大企業にすがるのではなく、自立できる企業、自立できる個人になることが、重要であると思います。 国や大企業から恩恵を受けるのを待っていてはダメだと思います。 |