情報過多時代において、売れる商品のもう1つのポイントは『ブランド力』。

  • 2014年05月12日
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    前回の続きです。情報過多時代において、消費者に判断基準を提供するもう1つ方法をご紹介します。

    それは、ブランディングです。信頼できるブランドを構築して提供することで、消費者は安心して商品の選択ができるようになります。
    近年、消費者がブランドを重視する意向は着実に強まっています。
    上のグラフにもあるように、「無名メーカーよりも有名メーカーの商品を買う」と答えた消費者は、2000年の33%から2012年の47%と14ポイントも上昇しました。
    すこし前まで「ブランド」は、所有者にステータス感を与えるものでした。「いつかはクラウン」というキャッチコピーのように、消費者はある種の上昇志向を持って消費していました。
    現代は、収入が右肩上がりで伸びるという大前提を持てない時代になり、「ブランド」にステータス性を求める意識が薄まっていると思われます。
    むしろ、消費者がブランドに求めているのは、品質保証とテイストによるスクリーニングではないでしょうか。
    外国製よりも品質が確かとみられる日本製を買う意識や、使っている人の評判(=口コミ、レビュー)が気になるという意識は強まっています。
    情報があふれる今、買い物に失敗して損をしたくないという不安の表れで、事前に品質保証をしてほしいという思いが強いのではないでしょうか。

    前回のブログで紹介しましたように、自分のライフスタイルにこだわる「プレミアム消費」の傾向が強まっている中、自分好みの商品を選ぶ際の基準として「ブランド」が求められているのではないでしょうか。

    (日経MJ/2014年5月5日号「日経MJヒット塾」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    旅行会社においても、会社名とツアーブランド名にブランド力があります。JTBとルックJTB、阪急交通社とトラピックスなどがそうです。
    また、それぞれの世代によっても、そのブランドに対する捉え方が違っています。
    それぞれの世代が、会社名やツアーブランド名をどのように捉えているのか。ブランド名が判断基準になっているタイミングはいつなのか。的確に捉えることが重要だと思います。
    この2社にしてそうですが、まだまだ「ブランド力」を活かしきれていないようにも思います。商品内容や価格で売るのではなく、「ブランド力」で売るという手法も取り入れてみてはどうかと思います。

     

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