個人商店の生きる道はあります。商店街再生に向けて『交流』の場を提供していきましょう!
★「商店街再生の罠 〜売りたいモノから、顧客がしたいコトへ〜」より
この本の中で、「商店街が衰退した理由として、『大型店に客を捕られた』論は幻想だとしています。真実は、商店街が観光地化に走るなど、地域密着の努力を怠った結果『地元客は自らのニーズに応えてくれるのは大型店だとして、大型店を選んだだけ』なのです」といっています。
このように、商店街は、自らの怠慢で衰退したと言っているのです。私もそう思います。
上の写真にもあるように、店名がすべてお揃いでは、個性も何もあったものではありません。
個性をなくした個人商店に何の魅力もありません。
商店街で動こうとすると、とかくこのように、右へ倣え的な感じなることが、往々にしてあるようです。
ここに罠が潜んでいるのではないでしょうか。
再生の成功例として、よく注目を集めるのは、懐かしいデザインやキャラクター、B級グルメ、ゆるキャラなどを作って、全国から観光客を呼ぶ例です。
B級グルメやゆるキャラで、地元消費者の生活インフラになるのでしょうか。
マスコミに煽られてはいないでしょうか。
マスコミは、その時話題になればそれでいいのです。それが彼らの仕事なのです。
持続的に成長することなどは考えていないのです。
むしろ、一発屋芸人のように、衰退している姿を紹介する方が、話題になるとさえ考えているのです。
商店街再生の罠は、こんなところにも潜んでいるのです。
それでは、今後の商店街や個人店はどうしたらよいのでしょうか。
この本では、『交流』の場を提供することと言っています。
商店街が運営する、『学童保育』、『図書館』、『保険相談』など、ニーズは高いと思います。このような『交流』の場から、地元住人との信頼関係が築かれ、商店の顧客に発展していけば、一見客ではない、リピーターになっていき、継続的に成長できる足がかりとなっていくのではないでしょうか。
効率重視の大型店、デザインやスタイル重視の高級店、安全と標準化重視の公共施設にはできないことを目指すべきでしょう。
それには、手づくり運営の交流の場を提供することが、狙い目なのではないでしょうか。
核家族化、晩婚化によって、ひとりの時間が多くなればなるほど、人は人恋しくなります。
交流の場へのニーズは、ますます高まることでしょう。
(日経MJ/2013年12月16日号「総合」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
商店街の空き店舗を活用して、『交流』の場を提供してはどうでしょうか。 たとえば、「シニアのためのスマートフォン使い方講座やネットショッピング講座」、年金や医療、介護等の何でも質問窓口など、ちょっとした便利屋さん的なことをしてはどうでしょうか。「ほんのちょっとしたことだから、役所の窓口にには行きづらいし、どうしようか」と考えているうちにそのまま放って置いたことなど、かゆいところに手の届くようなサービスは喜ばれると思います。 是非参考にしていただきたいですね。 |