新規客開拓には既存の客層を変えてみることも必要
兵庫県の芦屋市にある結婚指輪や婚約指輪を扱っている「マリー・フランシスカ」では、同じようなショップと大きく異なる特徴があります。
来店客の8割が男性1人客だというのです。
このお店では、オープン当初、他の店との違いをどうやって出したらいいのか悩んでいたそうです。そこで、接客をしていて気づいたことがあったのです。
以外に、男性1人客が多いこと、そして1人で悩んでいることが。
それから、お店のコンセプトを大きく変えることにしたそうです。
ホームページやブログで「男性の1人客が多いお店ですよ」と強調して、安心感をアピールしたりして、男性客を意識した販促プロモーションに変えたところ、男性1人客が年々増えていき、現在にまでなったそうです。
この成功例は、現場での出来事を敏感に察知して、方向転換までやってのけた勇気がすばらしいと思います。
常に、他との差別化を探していたからこそ、成し得たのではないでしょうか。
ホテルや旅館においても同じことです。現場から見えてくる顧客像があります。
お客は車か電車か。車は高級車か一般車か。洋服や鞄のブランドは。ホテルでの過ごし方は。食事の際のアルコールは。このように、お客の動きは、現場でないとわかりません。この観察によって、既存の顧客像の変化=新たな顧客像に気づくこともあるでしょう。
(日経MJ/2013年8月26日号「竹内謙礼の商ビズNOW」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
ホテルやレストランで、ヘルシーメニューの対象は女性限定のようですが、男性用のヘルシーメニューがあってもいいのではないでしょうか。逆に、ボリュームたっぷりのメガ◯◯、などは、本当は食べたいと思っている女性がいるのではないでしょうか。 男性だからとか、女性だからという、既成の概念に捕われることなく、客層の対象を決めつけることなく、今のニーズはどうなっているのかを見極める目を持ち続けていると、新しい顧客層に気づくことがあると思います。 |