イオンモール幕張新都心の「体験型」ブースは、消費者来場の誘因となるのでしょうか?
★イオンモール幕張新都心は、イオンのフラッグショップとして成功するでしょうか?
イオンは、2013年12月20日に、東京ドーム4個分(19万4000平方メートル)の敷地に「大人」、「スポーツ&家電」、「ファミリー」、「ペット」の4つのテーマ別モールをオープンさせました。
投資額は500億円、通常のSCの2〜3倍です。端から端まで、1.5kmもあります。
世代と目的をあえて独立させています。
イオンは、2008年に日本最大級のSC「イオンレイクタウン」(22万4000平方メートル)を埼玉県の越谷市にオープンさせ、大成功をおさめました。テナント数710店舗、年間来場者数5,200万人と、国内最大規模の「モノを売るSC」です。
それから、5年が経ち、新しくオープンさせたSCが、この幕張新都心なのです。日本初か関東地区初出店を含む初ブランド・新業態が91店舗、イオンモール幕張新都心全体で360店舗の出店です。360店舗中3分の1が、「体験型」店舗なので、物販店舗は、越谷レイクタウンの3割ぐらいなのです。
幕張新都心は、もはやSC(ショッピングセンター)と呼ぶには相応しくないような形態になっています。
「モノからコトへ」の消費の変化や、ネット通販の台頭の中で、そこでしか体験できないこと提供することで、消費者に来場してもらい、そのシャワー効果を期待して、売上を図る狙いがあるのでしょう。
体験型のテーマパークとして注目されている「カンドゥー」では、子供がモデルや警察など約30の仕事を体験できるテーマパークです。有明にある「キッザニア」(仕事数60)と同じ形態です。
違いは、「カンドゥー」は親子で時間を共有できます。「キッザニア」は子供だけが体験できるものです。なので、より多くの仕事が選べるのは、「キッザニア」なので、子供の立場からいうと、「キッザニア」の方が魅力的なのではないかと思います。
「キッザニア」は稼働率90%と大人気をずっと維持していますが、「カンドゥー」は、そこまでいくでしょうか。とても心配です。
ほかに特撮ヒーローになりきれる「東映ヒーローワールド」やお笑いタレントのライブがある「よしもと劇場」などがあります。
この程度の「体験型」テーマパークで、人が呼べるのでしょうか。
やはり、「餅屋は餅屋」で、イオンは「モノ売り」なので、「コト売り」は、不得手なのでしょう。
「モノ売り」に徹した方がいいと思います。
(日経Biz/2013年12月23日号「1面」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
私は、アウトレットモールが好きです。 買い物目的でなくても、モールの中にいるだけで楽しいのです。 モール全体の雰囲気がいいのでしょう。 アウトレットモールは、ウェアやインテリアや、生活雑貨を販売しているので、買う人が生活を豊かにしようというオーラが蔓延しているから、雰囲気がいいのだと思うのです。特に、軽井沢ショッピングプラザは大好きです。 |