イオンモール幕張新都心の「体験型」ブースは、消費者来場の誘因となるのでしょうか?

  • 2013年12月24日
  • makuhari_shintoshin

    ★イオンモール幕張新都心は、イオンのフラッグショップとして成功するでしょうか?

    イオンは、2013年12月20日に、東京ドーム4個分(19万4000平方メートル)の敷地に「大人」、「スポーツ&家電」、「ファミリー」、「ペット」の4つのテーマ別モールをオープンさせました。
    投資額は500億円、通常のSCの2〜3倍です。端から端まで、1.5kmもあります。
    世代と目的をあえて独立させています。

    イオンは、2008年に日本最大級のSC「イオンレイクタウン」(22万4000平方メートル)を埼玉県の越谷市にオープンさせ、大成功をおさめました。テナント数710店舗、年間来場者数5,200万人と、国内最大規模の「モノを売るSC」です。

    それから、5年が経ち、新しくオープンさせたSCが、この幕張新都心なのです。日本初か関東地区初出店を含む初ブランド・新業態が91店舗、イオンモール幕張新都心全体で360店舗の出店です。360店舗中3分の1が、「体験型」店舗なので、物販店舗は、越谷レイクタウンの3割ぐらいなのです。
    幕張新都心は、もはやSC(ショッピングセンター)と呼ぶには相応しくないような形態になっています。

    「モノからコトへ」の消費の変化や、ネット通販の台頭の中で、そこでしか体験できないこと提供することで、消費者に来場してもらい、そのシャワー効果を期待して、売上を図る狙いがあるのでしょう。

    体験型のテーマパークとして注目されている「カンドゥー」では、子供がモデルや警察など約30の仕事を体験できるテーマパークです。有明にある「キッザニア」(仕事数60)と同じ形態です。
    違いは、「カンドゥー」は親子で時間を共有できます。「キッザニア」は子供だけが体験できるものです。なので、より多くの仕事が選べるのは、「キッザニア」なので、子供の立場からいうと、「キッザニア」の方が魅力的なのではないかと思います。
    「キッザニア」は稼働率90%と大人気をずっと維持していますが、「カンドゥー」は、そこまでいくでしょうか。とても心配です。
    ほかに特撮ヒーローになりきれる「東映ヒーローワールド」やお笑いタレントのライブがある「よしもと劇場」などがあります。
    この程度の「体験型」テーマパークで、人が呼べるのでしょうか。

    やはり、「餅屋は餅屋」で、イオンは「モノ売り」なので、「コト売り」は、不得手なのでしょう。
    「モノ売り」に徹した方がいいと思います。

    (日経Biz/2013年12月23日号「1面」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    私は、アウトレットモールが好きです。
    買い物目的でなくても、モールの中にいるだけで楽しいのです。
    モール全体の雰囲気がいいのでしょう。
    アウトレットモールは、ウェアやインテリアや、生活雑貨を販売しているので、買う人が生活を豊かにしようというオーラが蔓延しているから、雰囲気がいいのだと思うのです。特に、軽井沢ショッピングプラザは大好きです。

     

    コメントを残す

    ページトップへ