コピーやPOPでは、否定的な表現はしない方がいいと思う。
★否定的な表現は、お客に抵抗感が生まれ、自然に遠ざけてしまっています。
チラシやPOPなどに、お客が入りにくくなるような「壁」をつくっていないでしょうか。
お客が感じる心理的な抵抗はいろいろなものが考えられます。
入り口の段差、店頭の放置自転車、窓の汚れ、従業員の視線や態度など、
当たり前のことですが、365日、24時間チェックを怠らないことが肝心です。
そこで、否定的な表現についてです。
「禁止」と書かれたPOPです。「立ち読み禁止!」「携帯禁止!」「ペット同伴禁止!」「禁煙」などです。
「禁止」は、ネガティブな意味合いが非常に強く、関係ない他の多くのお客にも抵抗感を抱かせてしまう言葉です。
「禁止」という言葉を目にしただけで、怖いイメージが沸いてしまい、楽しい買い物が、トーンダウンしてしまう傾向にあります。
ただ、立ち読みや店内での通話、ペットの連れ込みのその行為自体も、ほかのお客に不快な思いをさせます。やめさせたい行為には変わりありません。
ですから、言い方を変えることをおすすめします。
雑誌のラックには、「ご覧になる際は、スタッフにお声をお掛けください」という表現に変えてはどうでしょうか。
携帯電話のスペースやペットのリードを繋ぐポールの設置など検討していはどうでしょうか。
「言葉」は、1つの言葉であっても、お客様の気持ちを和らげることも、不快に思わせることもあるのです。
(日経MJ/2014年1月30日号「マーケティングスキル」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
先日キャッチコピーセミナーを実施した際、「言霊を尊重する」という話をしました。相手に不快や驚き、恐怖感を抱かせるような言葉をマイナスワードと呼び、なるべく使わないようにしましょうと説明しました。その中で、「三昧」という言葉は、あまり使わない方がいいですよ。と言いました。「三昧」は、その語源がインドの宗教用語で、「昧」は、「曖昧」とも使われることを理由に説明しました。 その際、参加者の方から、「だから、あの有名な “すしざんまい” は、ひらがなを使っているんだな」と言われました。 そうなんです。気づいた人は、マイナスワード避けているのです。そして大成功しているのです。 |