従業員のモチベーションを上げるには、責任ある仕事を与え、達成感を感じさせる

  • 2013年10月29日
  • aisatsu

    ★極楽湯では、アルバイトのやる気を喚起させるために挨拶や身なりを評価制に

    極楽湯は、全国で温浴施設を約40ヵ所運営し、約1,700人がアルバイトとして働いています。アルバイトの比重が高いことから、やる気=モチベーションを引き出すために新しく評価制度をスタートさせました。
    評価項目は、「身だしなみ」「挨拶」など22項目、5店満点で、職場の正社員が評価します。年間3回点数を付け、前回よりも点数が上がると、時給があがり、高得点者のうち年間5人程度を正社員に登用する制度です。

    この制度で、アルバイトの士気が高まるでしょうか。
    離職率が押さえられるでしょうか。
    私には、はなはだ疑問です。

    ヤオコーのパートの話をしましょう。
    ヤオコーで働くパート(ヤオコーではパートナーと呼んでいます)は、唯のパートではありません。品出しから、売り場づくり、客数、売り上げ個数を予測、受発注に至るまで何でもこなしています。
    まさに売り場の運営を任されています。
    自ら考え、行動し、後輩パートナーを育て、数値管理までします。
    ここまでパートナーに権限委譲しているスーパーは他に見当たりません。
    これだけの責任が与えられていますが、時給は他のスーパーと変わりません。

    ではなぜ、このように、やる気を出して、仕事ができているのでしょうか。
    それは、自分が考えた通りに売上が上がったときの達成感が、何よりも代え難いものだからです。自分が思った通りにお客が行動してくれたら、「よーし」やったと思うでしょう。

    ヤオコーのパートは、お金では動かないと思います。達成感で動いているのではないでしょうか。

    経営者とアルバイトを含めた従業員の間には、同じところを見据えた信頼関係が必要だと思います。
    ヤオコーの場合だと、それは、「美味しいものを食べたい、豊かな食生活を楽しみたい」というお客さまのお役にたてる店づくり
    を一丸となって目指しているから信頼関係が生まれるのだと思います。



    (日経/2013年10月28日号「サービス・エンターテイメント」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    正社員とパートとは、同列に評価した方がいいと思います。
    同じ職場で、同じような仕事をしているもの同士、どちらが正社員か区別がつきません。
    また、相対的な評価(感覚など)ではなく、絶対的な評価(売上など)で、同列に評価した方がいいと思います。
    パートは、正社員とパートを区別されるだけで、モチベーションが萎んでしまうからです。

     

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