星野リゾートの教科書「ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」を社員の評価基準に置き換えてみる

  • 2013年11月18日
  • hoshino_textbook

    ★星野リゾートの通信簿をはかる指標「ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」

    「競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」という本は、星野リゾートの『星野リゾートの教科書〜サービスと利益 両立の法則〜』(日経BP社、2010年)で紹介された、星野佳路社長が会社経営に学んだバイブルの邦訳本になります。

    この本は、企業競争力の評価軸を示しています。経営者が重視すべき要素として、価格、商品、サービス、アクセス、経験価値の5つを取り上げています。
    それらの要素の評価ポイントを、業界水準の3点、差別化の4点、市場支配の5点に分けて評価することをすすめています。
    その上で、5つの要素のうち、5点が1つ、4点が1つ、あとの3つは3点以上が理想だとしています。競争優位に立つための理想のスコアは、5・4・3・3・3というわけです。
    限られた経営資源の中で、すべてで5点満点を追求できるものでもなく、その必要もない。企業が、市場で存在感を示し、持続的な成長をするためには、加減のいい選択と集中を勧めていることが、ポイントのようです。
    逆に、経営陣が、選択先や集中の加減を誤ると崩壊を招くと注意を促しています。

    私は、この「ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」の考え方は、企業の構成員向けとしても活用できると思います。

    「頑張りすぎず、頑張らなさすぎず」という落し所に用いれば、個人の能力開発における目安としても有効ではないでしょうか。

    私なりに5つの要素を分類すると、作業能力、知識能力、対人折衝能力、忠誠心、経験能力となります。
    評価ポイントは、5点は部門でトップクラス、4点はグループ内で秀でている、3点は人並み。
    求める社員の理想のスコアは、同じように、5・4・3・3・3です。
    最低限なのは、オール3だと思います。
    上を求めるのでなく、1や2を取っている人無くすことが大事だと思います。いくら5点が4つあっても、1が一つでもある人はダメだとする考え方はどうでしょうか。
    1と2の人を3に引き上げる社員育成がこれからは必要なのではないかと思います。



    (日経MJ/2013年11月18日号「底流を読む」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    上で紹介した理想の社員(54333)に対して、会社がもっと評価すべきだと思います。もっと個人ごとにサラリーの差をつけてもいいのではないでしょうか。
    これから、ますます人材難になっていくと思われます。
    評価ポイントの高い写真にはサラリーを、ダメな写真には育成をしていくことが、必要だと思います。

     

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