企業や商品の盛衰サイクルが、極端に早まっています。このスピードに乗り遅れてダメです。
★ブックオフ、直営店20店閉鎖。グリー希望退職者を募集。
2013年4月〜9月期、ブックオフ直営店の既存店売上高と客数が両方とも減少。この不振から、直営店の6%にあたる20店の閉鎖を決めました。
既存店不振の最大の理由は、マンガとゲームソフトの低迷です。
マンガは、売れるものと売れないものが顕著になり、ロスがかさみ、粗利が落ちました。
ゲームソフトは、家庭用ゲームからスマホゲームへの流れが、想定した以上のスピードだったことが理由のようです。
ブックオフは、1990年に直営店1号店をオープンして、2000年に500店舗、2003年に700店舗、2004年に東証へ上場と急成長しました。2007年に900店舗をピークに、2008年の青山ブックセンター買収あたりから、業績が不安定になっていきました。
グリーは、2013年に大阪オフィスを閉鎖。募集していた希望退職に205人が応募。従業員数の約12%が11月末で退職する見通しです。
家庭用ゲームを席巻したスマホゲームのグリーでさえ、今後の行く末に暗雲が立ちこめているようです。
グリーは、2004年に創業者の田中良和氏が個人サイトを公開。2007年にモバイル版GREEがドコモ公式サービスとなり、同年会員数100万人突破、2008年に東証マザーズに上場、2010年に会員数2,000万人を突破。2013年希望退職者を募集。
この2社を見て言えることは、その盛衰のスピードが、予想以上に早いことです。
成熟期に入って、次世代のビジネスを考えていては手遅れ。成長期にこそ、既存の成功モデルを忘れ、新規事業を創造していかないと、ダメになってしまうことが、言えるのではないでしょうか。
商品にもこのことはいえると思います。液晶テレビの盛衰、ノートパソコンの盛衰などもそうです。
今、好調のハイブリッドカーもどうなることでしょう。
この盛衰スピードを超えるようなスピード感を持っていないと、立ち後れてしまいます。注意してなければいけません。
(日経MJ/2013年11月4日号「サービス・エンターテイメント」)
まとめ(今日の販促ポイント!)
孫正義、柳井正、三木谷浩史、カルロス・ゴーン、 彼らのような超スーパー経営者が、引っ張っていかないと、これからの大企業は成長し続けることができないのではないでしょうか。 我々は、そうした目で、世の中の動きを見ていなければ、自分自身の成長がストップしてしまうのではないでしょうか。 |