高級ビールのパッケージ調査から見えてくる、男女の趣向の違いをみてみよう!

  • 2014年04月10日
  • p_beer

    ★最近、ビールメーカー各社が力を入れようとしているのが、コンビニ向けの高級ビール。そこで今回は、サントリー、キリン、サッポロの3社のコンビニ向け高級ビールのパッケージを比較調査し、男女の趣向の違いを検証しました。

    国内のビール市場が縮小する中、素材や味にこれまで以上に力を入れたプレミアムビールの市場が勢いを増しています。
    特に力を入れようとしているのが、コンビニ向けの高級ビール。スーパーやディスカウントストアとは違い、値下げしなくても消費者が商品を買ってくれるコンビニは、高級ビールとの相性が良いとの狙いからです。
    そこで今回は、コンビニエンスストアや特定のチェーン限定の高級ビール3製品のパッケージデザインを比較。それぞれ個性あるパッケージデザインの、どの部分を評価するのかを調査した結果を検証しました。

    調査したのは、サントリーの「深みの贅沢」(A)、
    キリンビールの「グランドキリン ジ・アロマ」(B)、
    サッポロビールの「エビス ロイヤル セレクション」(C)の3製品。
    まずパッケージデザインを見てどの商品を買いたいかを聞いたところ、51.9%の消費者がBを買いたいと回答し、高い人気を得ました。性別による好みの差はなく、男女ともほぼ同じような回答結果でした。
    Bを選んだ理由は、「苦みが強そう」「コクがありそう」「高級感がある」というイメージがほかのデザインと比較して強く、瓶というパッケージのおかげか「来客に出したい」という評価も高かったです。

    このように、パッケージデザインの人気はBが高かったですが、デザイン価値(*)に関しては、Cが最も高いことが分かりました。高級ビールとして長年親しまれてきた「エビス」のブランド力は、やはり強いようです。
    *デザイン価値とは、「デザインで選ぶならどれ?」という設問で選んだ製品が、同ジャンルの一般的な製品の価格(一般価格)と比べて高かった場合、いくらまでなら買うかを尋ね、その平均額を算出。一般価格に上乗せして払ってもよいと考える金額をデザイン価値としています。
    やはり、自分が買う商品は、失敗したくないという気持ちから、ちょっとした贅沢にも、ブランドに頼る安全策をとることが伺えます。
    これは、特に男性に強く現れることもわかりました。
    女性は、ブランドもさることながら、文字にも惹かれる傾向があるようで、Aの「贅沢」という言葉から連想される『贅沢な味』に対して、興味を感じているようでした。

    (日経Bizアカデミー/2014年4月4日号「マーケティングWeb講座」)


    kyo_no_kando まとめ(今日の販促ポイント!)

    宿泊プランの販売において、今回の「デザイン価値」における男女の違いをベースに考えてみましょう。
    例えば、1泊2食3万円の高級旅館の場合、男性がオピニオンリーダーならば、ブランドや旅行会社の格付け等で判断するでしょう。一方女性は、紹介されている写真や案内文などで判断するでしょう。
    対象となるお客が、女性か男性かによって、区別すると、より効率的な販売につながると思われます。

     

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